説教要旨 2026/2/1

「ここまで主が」

第一サムエル7:12~17       井上聡師

●ここまでの恵み、これからの恵み

2026年度取手聖書教会の標語は「ここまでの恵み、これからの恵み」です。私たちは誰もが神の恵みによって生かされています。命、健康、能力、生活に必要なものは、全て自分の努力で勝ち取ったものではなく、神が備えてくださった贈り物、すなわち神の恵みなのです。

過ぎ去った過去の中に神の恵みがあるゆえに、私たちはここまでの恵みを数え、感謝します。それと同時に、まだ見ぬ未来にも恵みが用意されていると信じ、これからの恵みに期待し、待ち望むのです。

●エベン・エゼル ― 助けの石

サムエルは一つの石を取り、それにエベン・エゼルという名をつけ、「ここまで主が私たちを助けてくださった」と言いました。エベン・エゼルとはヘブライ語で「助けの石」という意味です。

サムエルは一人だけではなく、信仰共同体である私たちが守られ、助けられたことを覚えてこの石を立てました。取手聖書教会の記念誌「神の砦」も、私たちにとってのエベン・エゼルです。人間は町を守るために砦を築きますが、神により守られ、助けられてきた砦こそがこの教会なのです。ここまでの恵みを数えるとともに、これからの恵みを神様に期待していきましょう。

●個人の人生に注がれる恵み

神の恵みは信仰共同体だけでなく、私たち一人一人にも確かに注がれています。サムエルが預言者として歩んだ一生も、自らの力ではなく、神の恵みによって導かれたものでした。

私たちは、自分が生まれ育った環境や時代を選ぶことはできません。振り返ればつらいことや悲しいこともあったはずですが、それらの経験があってこそ今の自分があります。自分が経験してきたことの中に、神様が私のために用意してくださった特別な贈り物が必ずあります。人生の物語には、目に見えない神様が背後で働かれ、助け、守ってくださった瞬間があるのです。

●人生を支える三つの場所

サムエルの人生には、支えとなる3つの場所がありました。

*働きの場:ベテル、ギルガル、ミツパといった、民を治める役割の場。

*家庭の場:ラマにある、家族と共に生活を営む場。

*信仰の場:主のために築かれた祭壇、すなわち礼拝の場。

私たちにも、社会での役割、生活の場、そして礼拝の場が与えられています。これらの場所で主は私たちを助け、守ってくださいます。

●結び:恵みの物語をつむぐ

2026年、私たちは2つのことを心に留めます。

1.  信仰共同体に与えられた恵みを数えること。

2.  一人一人に与えられた恵みを数えること。

私に与えられ、私が養われてきたここまでの恵みがあり、これからも主が約束してくださるこれからの恵みがあります。このことを信じ、期待しながら、これからも共に人生の物語をつむいでいきましょう。