第29回婦人お茶の会
2007年 6月 2日更新
日時・場所 | 2007年 5月15日(火)午前10時30分から、取手聖書教会にて |
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講師・講題 | 古川第一郎先生・「見えない人間」=大切なご自分が見えていますか?= |
取手聖書教会では去る5月15日に恒例「婦人お茶の会」が行われました。 この集会はさまざまな分野で活躍している方々を招き、講演会・演奏会を行うもので、教会創設時から続くこと今年で29回目。 花で美しく飾られた会場には100人を超す方々がおいでくださいました。
今回の音楽ゲストは、当教会員の川手映子さんのサウルハープ演奏。 サウルハープの名前は、旧約聖書に登場するダビデ王が、若い時に時の君主サウルのために演奏した小型のハープに由来するもの。 讃美歌から「飼い主わが主よ」、そしてバッハの名曲「主よ、人の望みの喜びよ」を演奏してくださいました。 初夏の風を思わせる軽やかなハープの響きに、みなさん聴き入っていました。
今年の講演者、古川第一郎先生は、この集会においでいただくのは二回目。 「交流分析」というカウンセリングの手法で、人の心の仕組みをお話くださる先生です。
講演のテーマは「見えない人間」。人は、他人のことも、自分のことも、本当の意味で見えていない。 心からの関心と理解を持って人を受け入れていないし、肝心の自分のことも受け入れていない。 ここで古川先生ご自身が作詞された歌を教えてくださり、みんなで歌いました。
私は 私の人生を生きている
あなたは あなたの人生を生きている
あなたは あなたのままで OK
私は わたしのままで OK
あなたが私に期待するのは あなたの自由
それに答えるか 答えないかは 私の自由
私も あなたに 期待するけれど
それに答えるかは あなたの自由
互いの願いに答えられたら
それは本当にすばらしいことだけど
それが できなかったとしても
私とあなたは よき友 よき協力者
そのことに 何の 変わりはない
ただ自分の理想を相手に押し付けて、相手の気持ちを理解しない親。 その親の期待にこたえることに必死になり、本当の自分を生きている実感のない不安の中にいる子供…。 それは夫婦でも、地域の関係でもいっしょ。家族を含めた人間関係の中で、お互いをOKと認めていくこと。 自分を人と見比べずにOKと自己受容していることが、聖書の教える幸いな生き方であることを古川先生は、さまざまな事例を挙げて教えてくださいました。
そして、私もあなたもOKの世界を生きていくには、この私をありのままで愛してくださったイエスさまの愛が、十字架の許しが必要であることを、ご自身の体験を通して教えてくださいました。
若くして腎臓病をわずらい、自暴自棄になりかけたときに、ある集会で語られた「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(旧約聖書イザヤ書43:4)のことばを通して、 病気の自分がありのままで神様に愛されていることを知ったことが、古川先生が人として、牧師として生きていける勇気と自信になったことを、熱く語ってくださいました。
あなたの渇きを 本当に満たせるのは
あなたを創った イエス様 ただ一人
あなたの渇きを 本当に満たせるのは
あなたを創った イエス様 ただ一人
先ほどの古川先生作の歌の繰り返しの部分の歌詞です。この歌は古川先生に起こった、神様の恵みの出来事だったことを知りました。
それぞれに「私も、あなたも神様の愛の中でOK」ということを教えられ励まされて、皆さん輝いたお顔で帰途に着かれました。
古川第一郎先生のプロフィール
1949年、東京生まれ。神戸改革派神学校卒業後、KGK(キリスト者学生会)の主事となる。1980年、南越谷(現在地)で宣教師と協力して、開拓伝道を始める。
改革派・南越谷コイノニア教会牧師。日本交流分析学会正会員。著書に「心の健康診断」「心の解放と信仰」など。週三回の人工透析を受けながらも、人の心の問題に熱い心で取り組むメッセンジャー。