[日本同盟基督教団 取手聖書教会]
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コミュニケーション上手になるために

2009年 7月12日更新

コミュニケーションあってこそ

 私たちの教会の“ハングル講座”。講師の崔先生の人柄もあって、いつも笑いの絶えない、コミュニケーションの良いクラスです。 良いコミュニケーションはすべての人間関係の基本ですが、ところで私たちの日常のコミュニケーションはどうでしょう?

たった27秒!?

 かつてアメリカの保険会社が、働き盛りの男性達に「お子さんと一日どの位話していますか?」というアンケートをしました。答えは平均一日40分位。 次に本人の了解のもと、ピンマイクで会話を録音してもらったのです。結果、ありきたりの挨拶、一方的な指示(つまりお小言)を除くと、正味子供とのコミュニケーションは、たったの「47秒!」でした。 でも、日本での同様の調査結果は何と「27秒!」

まずは聞くことから

 「そうだもっと話そう!」と思い立ち、意気込んで家族と会話をしようとしても、何故か会話がギクシャクしてしまう経験はありませんか。 良いコミュニケーションの原則は、まず聞くことから始まります。「聞きたいのに、なぜか相手が話してくれないんです」とお悩みのあなた。それは失礼ながら、聞き方が問題なのかも知れません。

四倍の早さで

 アメリカで牧師、カウンセラーのD.アウグスバーガーは、著書「聞く」(すぐ書房)の中でこう書いています。 人は一分間に400語の速度で考えているのですが、一分間で話せるのはせいぜい100語だそうです。 実は、人は相手の話を聞きながら、その四倍の早さで話しの結論を予想し、ついでにその答えを考えながら聞いているのです。 「また、点数の悪かった言い訳ね。ピシッと言ってやらなくちゃ!」、「いつもの世間話か。そのうち俺への愚痴になるぞ。早々に話題を変えて、適当なところで終わらせよう」……。 「話しの腰を折られた、はぐらかされた」という不満はここから生じます。それなのに、私たちは相変わらず四倍の早さで批判し、反論を探しながら人の話を聞いているのです。

本物の聞き上手とは?

 一体、人はどうしたら「良い聞き手」になれるのでしょうか? D.アウグスバーガーは著書の結論でこう言います。 「人を思いやる愛をもって聞くとき、苦しむもの、悩むものにいやしが与えられます。……これは神から与えられる恵みの贈り物なのです。」 学ぶべきは、テクニック以前に「人を思いやる愛」のようです。

まず愛することを学ぼう!

 イエス・キリストは「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい」(マタイ福音書7:12)と「人を思いやる愛」を実にわかりやすく指し示して下さいます。

 教会は、このキリストから理屈や言い訳ぬきで、人を愛し向き合うものにさせてもらう秘訣を学ぶところです。 「人とのコミュニケーションのため愛することを教えて欲しい!」と願われる方は、是非おいで下さい。 ごいっしょに聖書から、愛することを学べたら、と願っています。

牧師:山田洋一